通販やペットショップではさまざまな防寒着や防寒具が販売されています。中にはペット用アウターやこたつまであり、どこまで防寒するのが正しいのか迷いがちですよね。
この記事では、防寒が必要な犬の特徴や、室内・室外でおすすめな防寒方法を紹介します。留守番中や寝床の防寒対策も記載しているので、ぜひチェックしてくださいね!
寒さに弱い犬種は防寒対策が必要!
「犬は毛皮を着てるんだから、自然体のままが一番!」
そう考える人も少なくありませんが、実は一概にそうもいえません。
犬には、寒さに強い犬と、寒さに弱い犬がいます。寒さに弱い犬は、正しく防寒対策をしてあげないと体調不良や病気の原因になってしまう可能性があります。
まずは寒さに弱い犬の特徴を知って、正しく防寒対策してあげるようにしましょう。
- シングルコート(単毛)の犬種
- 毛が短い犬
- 原産国が暖かい地域の犬
- 子犬、シニア犬、病中病後の犬
防寒対策が必要な犬 1|シングルコート(単毛)
犬の被毛には、毛が1種類の単毛タイプ(シングルコート)と、2種類の毛が生えている二重毛タイプ(ダブルコート)があります。
シングルコートの犬種にはアンダーコートと呼ばれる保湿・保温をしてくれる毛がないため、寒さに弱い傾向があり防寒対策が必要です。
シングルコートの犬種は、たとえばプードルやヨークシャー・テリア、マルチーズ、シー・ズー、パピヨンなどです。愛犬がシングルコートの犬種かどうか、ネット検索や専門家に聞くなどして、改めて確認してみましょう。
防寒対策が必要な犬 2| 毛が短い犬
ダブルコートの犬種でも、毛が短い犬は被毛の保温性が高くありません。シングルコートやダブルコートに関わらず、室内・室外どちらも正しく防寒対策してあげる必要がありますよ。
フレンチ・ブルドッグやダックスフンドなど、ダブルコートでも短毛の犬種は衣類や暖房で寒さ対策をしてあげましょう。
防寒対策が必要な犬 3| 原産国が暖かい地域の犬
暑い国で生まれた犬種は、寒さに弱い傾向があります。たとえばチワワはメキシコが原産国で、寒さが苦手です。
ただし、ミニチュア・ピンシャーやプードルなど比較的寒い国で生まれた犬種でも寒さに弱いことがあるので、犬種ごとに確認してみると安心ですよ。
体が小さい犬は、体温が変化しやすく、中型犬や大型犬に比べると寒さに弱いとされています。
防寒対策が必要な犬 4| 子犬、シニア犬、病中病後の犬
体温調節が未熟な子犬や、老化により体温調節がうまくできないシニア犬、病気により体温の調節機能が低下した犬なども、寒さに弱いです。また、いつも室内で過ごしている室内犬も自分で温度調節をすることに慣れていません。
このような状態に当てはまる愛犬には、犬種に関わらず、様子を見て防寒対策をしてあげましょう。
犬の室内や室外での寒さ対策!お留守番や寝床におすすめな防寒具
犬の防寒方法はいくつかあり、さまざまなペット用防寒具も販売されています。どんな防寒対策があるかを知って、愛犬の環境に合った防寒方法を取り入れましょう。
- 防寒の基本!暖かい冬服やベッドを用意する
- 手軽で便利なペット用湯たんぽを使う
- エアコンを上手に活用する
- 飼い主監視のもとペット用こたつやヒーターを使う
- お散歩時は室内よりも暖かい服装で!
保温性の高い服やベッドを用意する
人間と同じで、犬も保温力のある冬服を着せてあげることで、基本的な防寒対策ができます。
サイズが大きいと足が服から抜けて歩きにくくなってしまったり、小さいと窮屈でストレスの原因となってしまうので、愛犬のサイズに合った服を選んであげましょう。
洋服と同様に、ベッドを冬用のものにしてあげるのも大切。保温力が高いドーム型やお腹を冷やさないようなベッドにしてあげるだけで、体感温度は大きく違ってきますよ。
寝床やお留守番におすすめな防寒具!ペット用湯たんぽ
湯たんぽは暖かさに持続性があり、寒ければくっつき暑ければ離れるなど愛犬自身で調節できるところが大きなメリット。
噛み癖のあるペットにも使いやすいお湯タイプや、手軽に使える電子レンジタイプなど、サイズも幅広く展開されています。人間用と違って、フタが回せないようになっていたり、布カバーが付いていたりと安全性に配慮されたものも多いです。
愛犬のサイズに合っていて、危険性が低い商品を選んであげるようにしましょう。
お留守番中はエアコンで快適な室温に保つのも◎
エアコンは、熱が直接体にふれることなく、室内を一定の温度・湿度に保てるのでおすすめです。コードをかじったり低温やけどなどの危険性も低いので、お留守番中の防寒にも活用できます。お留守番中のエアコンつけっぱなしが気になる場合は、タイマーを設定してあげるといいでしょう。
設定温度は約20度前後、乾燥を防ぐために湿度も約40~60%ほどに設定してあげるようにしましょう。
特に寒いときはペット用こたつやヒーター、床暖房もあり
お留守番中でなければ、とくに寒い日はコードを使った防寒具を使う方法も。小型犬用が多いものの、最近ではペット用のこたつやヒーターも販売されています。
コードは噛むなどのいたずらをしてしまうと、非常に危険です。飼い主が責任を持って見張っていられるときに使用しましょう。
人間用の床暖房やカーペットを愛犬と一緒に使う場合は、温度を低めに設定。暑くなったら冷たい床に移動できる逃げ場を作ってあげるようにしましょう。
室外の防寒対策!朝や夜のお散歩は厚めの防寒着を
寒い時期のお散歩は、寒さがやわらぐ日中がおすすめ。しかし日中は仕事やお出かけなどで、お散歩が朝や夜になってしまうこともありますよね。
より寒い時間帯のお散歩は、ダウンやフリースなど保温性の高い防寒着を着せると◎。日中でも寒い時期のお散歩は服を着せますが、部屋着より外着、外着でも朝夜はより暖かいものといったように、環境や寒さによって服の素材も変えるようにしましょう。
室外犬なら、小屋をしっかり防寒対策する
比較的寒さに強い室外犬でも、愛犬の健康のためには小屋の寒さ対策が必要。
室内犬用のケージも同じですが、小屋は日当たりのいい場所に設置してあげましょう。小屋の中は、毛布や湯たんぽで暖かくしてあげます。
噛み癖がなければ、段ボールもおすすめな防寒具。毛布の下に段ボールを敷いてあげると、より保温性が高まりますよ。虫や汚れなどの対策として、段ボールはこまめに交換してあげてくださいね!
とても気温が下がる日や悪天候時には、玄関や室内に避難させる判断も大切です。
愛犬には安全で快適な防寒対策を
犬によって必要な防寒対策は違います。まずは愛犬がどの程度の防寒が必要かを理解しておきましょう。
防寒着は、愛犬の着心地はもちろん、着せやすい防寒着だと飼い主の負担にもなりにくいですよ。部屋用や外用など、気温によって着せ替えられるようにいくつか買いそろえておくと安心です。
また、ベッドや湯たんぽなど防寒具も必須アイテム。お留守番や寝床でも、安全で快適な防寒対策をしてあげてくださいね!